SPPARM Expo 2022 in West Japan

SPPARM Expo 2022 in West Japan

で講演をさせて頂きました

 

 

10月9日、神戸で講演をさせて頂きました。

 

内容は、中性脂肪の新しい薬(選択的 PPARα モジュレーター:パルモディア)が糖尿病腎症に効果があるか?というもので、少し前になりますが、2017年に論文として発表しています(Maki T et al. Metabolism. 71:33–45 2017)。

 

2型糖尿病モデル動物に中性脂肪を改善させる薬を投与すると、腎臓障害が抑制されます。

 

腎症を含めた糖尿病合併症の発症や進展を予防するためには、血糖を改善させる事も大事ですが、

脂質異常(高コレステロール血症、高中性脂肪血症)も同時に良くすることも重要です。

 

腰を据えて研究する機会を頂いた大学に感謝しつつ、研究で得た知識を日々の診療でしっかり患者さんに還元できればと思います。

 

 

~「パルモディア」について~

選択的 PPARα モジュレーターである、ペマフィブラート(パルモディア)は、従来の中性脂肪の薬よりも優れた中性脂肪低下作用があるだけでなく、従来の薬で問題であった副作用(肝障害、腎機能低下など)が少なく、スタチン剤(悪玉コレステロール:LDL-C改善薬)と併用しやすいという利点があります。中性脂肪(トリグリセリド)を下げるためには、もちろん、食事・運動療法は重要な要素になりますが、今後の中性脂肪の治療において、ペマフィブラート(パルモディア)が担うところは大きいと思います。

 

2022年10月11日